MED INFO

医師の自学自習のためのブログ

薬剤

抗凝固薬・抗血小板薬の減量・中止

●ワーファリン ・心房細動 ・陳旧性心筋梗塞における左室内血栓予防 ・深部静脈血栓症 ・人工弁(機械弁) 人工弁(機械弁)では、基本的にワーファリンは中止できない。血栓弁は死亡リスクが高い。 ほかは血栓のリスクとの兼ね合い。例えばCHADS2が2点であ…

血小板機能・抗血小板薬機序(クイズ)

参考:Hospitalist 2019;7(3):431 血小板による止血の機序 血小板活性化因子 トロンビン ADP(アデノシン2リン酸) TXA2 セロトニン 血小板活性化抑制因子 PGI2(プロスタサイクリン) NO 血小板による止血の機序 ・血小板は、血管内皮細胞で産生された●●と…

デノシン・バリキサ・ホスカビル 腎障害時の用量

ガンシクロビル 商品名:デノシン 1V=500mg(12079円) 通常用量 1回5mg/kg・1日2回 腎障害時の用量(添付文書) CCr 50~69 1回2.5mg/kg・1日2回 25~49 1回2.5mg/kg・1日1回 10~24 1回1.25mg/kg・1日1回 透析 1回1.25mg/kg・週3回 バルガンシクロビル 商…

プレセデックス(デクスメデトミジン)の使用法

一般名:デクスメデトミジン塩酸塩 形状 200 µg/2 mL/瓶 →生食48 mLを加え200 μg/50 mLとして使用する 200 μg/50 mL/シリンジ 用法用量 初期負荷投与:6 µg/kg/hの投与速度で10分間投与(=1μg/kg) 維持量:0.2-0.7 µg/kg/hで持続投与 ※維持投与から開始して…

ダプトマイシン(キュビシン)の腎機能障害時の投与

抗MRSA薬の第一選択は伝統的にバンコマイシンとされているが、腎障害が進行した場合の代替薬としてキュビシンに変更するときがある。 キュビシン 1バイアル=350 mg ●添付文書 クレアチニンクリアランス(CCr)が、 30以上→通常用量(4ないし6 mg/kg)を24時…

メトロニダゾール脳症・セフェピム脳症

★メトロニダゾール脳症は投与1ヶ月以降(中央値約50日)に発症し、末梢神経障害や失調、意識障害などを呈する。診断にはMRIを。 ★セフェピム脳症は平均5日(1-10日)と短期間で出現し、ミオクローヌスや痙攣が特徴的。診断には脳波を。 メトロニダゾール ●メト…

薬剤性肺障害の原因薬剤―薬剤別

参考:薬剤性肺障害の診断・治療の手引き2018 ブレオマイシン イリノテカン アムルビシン シスプラチン・カルボプラチン オキサリプラチン ゲフィチニブ エルロチニブ mTOR阻害薬 メソトレキセート サラゾスルファピリジン・メサラジン(アサコール、ペンタ…

薬剤性肺障害の原因薬剤―臨床病型からみた分類

参考:薬剤性肺障害の診断・治療の手引き2018 間質性肺炎 肺水腫 好酸球性肺炎 気道系病変 肺血管病変 胸膜病変 間質性肺炎 EGFR-TKI、mTOR阻害薬、プロテアソーム阻害薬(ボルテゾミブ) レフルノマイド、メソトレキセート、ペニシラミン、金製剤 ブレオマ…

肺高血圧治療薬一覧

肺高血圧の薬剤一覧 プロスタサイクリン アナログ エポプロステロール フローラン 注 トレプロスチニル トレプロスト 注 ベラプロスト ドルナー/プロサイリン 錠 セレキシパグ ウプトラビ 錠 イロプロスト ベンテイビス 吸入液 エンドセリン受容体拮抗薬 ボ…

抗リウマチ薬(生物学的製剤)一覧

【】内は標的 【TNFα】 インフリキシマブ レミケード キメラ 適:RA、クローン、ベーチェットによる網膜ぶどう膜炎 尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、強直性脊椎炎 潰瘍性大腸炎、川崎病 エタネルセプト エンブレル TNFα受容体とIgGのFcの融合タンパク…

アダリムマブについて

アダリムマブ・ヒュミラ 皮下注、自己注射可能 インフリキシマブがヒトマウスキメラ抗体に対し、アダリムマブは完全ヒト型 添付文書 INTENSIVIST 2010;2(1):169 添付文書 適応:既存の治療で効果不十分な以下の疾患 関節リウマチ アバタセプトとは併用しない…