MED INFO

医師の自学自習のためのブログ

アダリムマブについて

アダリムマブ・ヒュミラ

皮下注、自己注射可能

インフリキシマブがヒトマウスキメラ抗体に対し、アダリムマブは完全ヒト型

 

 

添付文書

適応:既存の治療で効果不十分な以下の疾患

関節リウマチ アバタセプトとは併用しない

乾癬(尋常性、関節症性、膿疱性) 皮疹が10%以上

強直性脊椎炎

多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎

腸管型ベーチェット病

クローン病

潰瘍性大腸炎

非感染性のぶどう膜炎ベーチェット病birdshot網脈絡膜炎、Vogt-小柳-原田)

 

禁忌:

重篤感染症

活動性結核

過敏症の既往

脱髄疾患(多発性硬化症など)

うっ血性心不全

 

慎重投与:

感染症

結核の既往感染

脱髄疾患が疑われる、または家族歴

重篤な血液疾患(汎血球減少、再生不良性貧血など)

間質性肺炎の既往

高齢者

小児

 

重要な基本的注意:

感染症の惹起

悪性リンパ腫などの悪性腫瘍が増える

結核

B型肝炎ウイルスキャリア

生ワクチンは摂取しないこと

脱髄疾患に注意

アナフィラキシー

新たな自己抗体。ループス様症候群の発言あり。

既存の乾癬の悪化、新規発現あり

サルコイドーシス悪化

本剤への抗体産生あり

 

併用注意:

メトトレキサー

 

INTENSIVIST 2010;2(1):169

・インフリキシマブ/アダリムマブvsプラセボを対象としたメタアナラシス:重症感染症のオッズ比2.0(1.3-3.1)NNH3-12ヶ月で59

・日本のインフリキシマブ市販後調査5000例。細菌性肺炎2.2%(PCP0.4%結核0.3%)。肺炎罹患時期の平均は投与回数2.7(1か月後)

帯状疱疹。インフリキシマブ/アダリムマブHR1.82

・ニューモシスチス肺炎は5000例中22例。欧米よりも高い傾向。STの予防投与は一律には推奨されていないが、適宜投与。