抗インフルエンザ薬一覧
通常用いられないファビピラビル(アビガン)とアマンタジン(シンメトレル)除く
成人でよく使うのは……
・内服ならタミフル1回1カプセル(75 mg)を1日2回・5日間 計10カプセル
・吸入ならイナビル1回2キット(40 mg)を単回 計4キット
・ゾフルーザは日本感染症学会が「推奨/非推奨は決められない」と提言を出している。
オセルタミビル(タミフル)
●カプセル75 mg/cap 272円/cap 後発品136円/cap
成人と体重37.5 kg以上の小児→1回75 mg(1 cap)
治療:1日2回 5日間
予防:1日1回 成人は7-10日間 小児は10日間
●ドライシロップ 3%(ミックスフルーツ味) 200.2円/g 後発品100.1円
成人→1回75 mg(ドライシロップとして2.5 g) 治療・予防 カプセルと同様
幼小児→1回2 mg/kg・max 75 mgまで 治療・予防 カプセルと同様
新生児・乳児→1回3 mg/kg・max 75 mgまで 治療 1日2回 5日間 予防適応なし
※腎機能による調節 10<CCr≦30のとき
治療1日1回75 mg
予防1回75 mg 隔日 またはドライシロップで1日1回30 mg
CCr≦10のときの推奨量は確立していない
●吸入 ドライパウダー 5 mg/1ブリスター 4ブリスター/シート
成人・小児とも→1回10 mg(2ブリスター)
治療 1日2回 5日間
予防 1日1回 10日間
ラニナミビル(イナビル) 2179.5円/キット
●吸入 20 mg/1キット
治療・予防とも同様
10歳以上 40 mg(2キット) 単回
10歳未満 20 mg(1キット) 単回
ぺラミビル(ラピアクタ)
●注射薬 150 mg/15 mL/1瓶 3400円/瓶
成人 300 mg/回を15分以上かけて単回投与
重症化するおそれのある患者には600 mg/回/日。症状に応じて連日投与。
年齢・症状に応じて適宜減量する
小児 10 mg/kgを15分以上かけて単回投与
症状に応じて連日投与。
max 600 mg/回まで
※反復投与:漫然と投与しない。3日以上投与した経験は限られる。
※腎機能 30≦CCr<50 100 mg/回(max 200 mg/回)
10≦CCr<30 50 mg/回(max 100 mg/回)
CCr<10, 透析 慎重に投与量を調節
バロキサビル(ゾフルーザ) 予防の適応なし
●20 mg錠 2438.8円/錠 10 mg錠 1535.4円/錠
成人と12歳以上の小児
40 mgを単回投与 体重80 kg以上では80 mgを単回投与
12歳未満の小児
40 kg以上 40 mg
20 kg以上 20 mg
10 kg以上 10 mg
ゾフルーザに関する日本感染症学会の提言より(最終更新:2019年10月24日)
(http://www.kansensho.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=37)
・成人と12歳以上の小児:現時点では推奨/非推奨は決められない。
・12歳未満の小児:慎重に投与を検討する。
・免疫不全患者や重症患者では、単独での積極的な投与は推奨しない。