メラノーマに対するニボルマブ+イピリムマブ(原著)
進行メラノーマに対するニボルマブ+イピリムマブ:5年生存率
(N Engl J Med 2019;381:1535-46)
CheckMate 067 trial
★ニボルマブ+イピリムマブ群でmedian PFS:not reached、5年生存率は52%。
背景
●進行メラノーマに対するCheckMate 067試験(ニボルマブ+イピリムマブ、ニボルマブ単剤、イピリムマブ単剤の比較)では、ニボルマブ+イピリムマブ、ニボルマブ単剤が、イピリムマブ単剤に比較してresponse rate、PFS、OSが優れていることがすでに示されている(NEJM 2015;373:23、NEJM 2017;377:1345、Lancet Oncol 2018;19:1480)。
●本論文では5年生存率を報告する。
方法
●無治療の進行メラノーマ患者をランダムに以下の通り割付
・ニボルマブ(1 mg/kg)+イピリムマブ(3 mg/kg)3週毎に4回
→ニボルマブ(3 mg/kg)2週毎
・ニボルマブ(3 mg/kg)2週毎+イピリムマブのプラセボ
・イピリムマブ(3 mg/kg)3週毎に4回+ニボルマブのプラセボ
●primary end pointはPFS、OS。
結果
●5年(60ヶ月)の観察においてmedian OS、5年生存率、median PFSは、
ニボルマブ+イピリムマブ:
not reached(more than 60 m)、52%、11.5 m(95%CI 8.7-19.3)
ニボルマブ:36.9 m、44%、6.9 m(95%CI 5.1-10.2)
イピリムマブ:19.9 m、26%、2.9 m(95%CI 2.8-3.2
●新たな副作用報告などはなし
結論
●ニボルマブ+イピリムマブ、ニボルマブ単剤は、イピリムマブ単剤よりも優れている。5年以上フォローしてもこれまでの報告と同様の結果であった。